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文学者として近衛内閣に要望す
宮本百合子

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【テキスト中に現れる記号について】

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#地付き]〔一九四〇年九月〕
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 今度の内閣は、従来とかくものごとが厳秘主義であったの対して、「率直に現実をしらしめる」ことを表明し、一つの新しい態度と見られていると思います。上から現実を知らしめる[#「現実を知らしめる」に傍点]ということと、文学者が切々たる人間の心で下から現実を反映して、率直に現実を知らしめることとは、おのずから異るというような誤った解釈のないように切望いたします。
[#地付き]〔一九四〇年九月〕



底本:「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
   1981(昭和56)年3月20日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
初出:「新潮」
   1940(昭和15)年9月号
入力:柴田卓治
校正:磐余彦
2003年9月15日作成
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