青空文庫アーカイブ

洋服と和服
宮本百合子

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)其麼《そんな》

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(例)※[#丸1、1-13-1]
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 ※[#丸1、1-13-1] 洋服暮しをしたことがありますがこの頃はずっと和服ばかりです。
 ※[#丸2、1-13-2] 外国旅行をしたときに着はじめ、後は只身軽さということだけで着て居りました。
 ※[#丸3、1-13-3] 其麼《そんな》工合故、礼装がなくて、儀式のときは和服をきました。
 ※[#丸4、1-13-4] 本式に着なければならないとすると洋装の方が金がかかると思います。第一、本物の羊毛布さえなきをいかんせん。
 ※[#丸5、1-13-5] 趣味は洋装の変化多きを愛します。
[#地付き]〔一九二七年十月〕



底本:「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
   1981(昭和56)年3月20日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
初出:「婦人公論」
   1927(昭和2)年10月号
※「1、貴女は一年中で洋服をお召しになっている時と和服をお召しになっている時とどちらが多くいらっしゃいますか。2、何時頃から洋装をお取り入れになりましたか。それはどんな動機からですか。3、どんな場合に和服、どんな場合に洋服をお召しになりますか。4、結局どちらが経済とお思いになりますか。5、趣味としてはどちらをお好みになりますか。」との問いへの答え。
入力:柴田卓治
校正:磐余彦
2003年9月15日作成
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