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子に愛人の出来た場合
宮本百合子

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【テキスト中に現れる記号について】

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#地付き]〔一九二三年七月〕
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 一口に片づけ切れない複雑な問題と思います。双方が総ての意味で真面目である場合とすれば、
 一、現今のように、何か異状な出来事の如く感ぜず冷静に、深い愛を以って、愛人達の生活のよき発展を助けること、相手がよいわるい、適不適と云うことは当事者達の生活経験によらなければ云えないことと心得ること。
 二、どこまでも正直に。強く、公平を失わないこと。
[#地付き]〔一九二三年七月〕



底本:「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
   1981(昭和56)年3月20日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
初出:「婦人世界」
   1923(大正12)年7月増大号
※「一、親は我子に愛人の出来た場合如何にすべきか。二、子は愛人の出来た場合親に対して如何にすべきか。」との問いへの答え。
※底本の「解題」(大森寿恵子)は、この作品名を「仮題」としています。
入力:柴田卓治
校正:磐余彦
2003年9月15日作成
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